がんとお金の問題について~告知されたらすべきこと~
私は現在大腸がんステージⅣで闘病中です。
現在は、手術・抗がん剤治療を終えて経過観察をしております。
がんになると、色々とお金がかかります。
私も、告知を受けてから色々と調べましたが、闘病と並行して金銭管理を行うのは本当に大変です。
私の経験を踏まえ、今後のご参考になれば幸いです。
①がん保険
がん保険に加入している場合には、早急にいくら降りるのかを確認しましょう。
支給に際して、保険会社所定の書式に医師に記入してもらう必要があります。その為、診断を受けてすぐにもらえないケースが大半かと思います。
②民間の任意保険
入院や手術での給付対象になる保険に加入されている場合には、入院前に保険会社に問い合わせをしておきましょう。
①と併せて、入院中に医療機関に診断書を記載してもらうようにしておけば、給付までの期間を短くすることができます。
ただ、いずれにしても上記の保険は、原則退院後しばらくしてから保険金が支払われることになります。その為、一時的にせよ医療費を支払うことができるようにしておく必要があります。
そこで必須になるのが
③限度額適用認定証
になります。こちらは、所得に応じて医療費の窓口負担額を一定額に抑えることができる保険証です。加入の健保組合に問い合わせをすれば、すぐに対応いただけます。
私の場合ですと、入院費と手術費で10割負担だと約320万円かかりました。
限度額適用認定証を持っていないと、3割負担なので約96万円を医療機関に支払ったうえで、後日健保組合に返還請求をする形となります。
しかし、この限度額適用認定証を所有していたことで、窓口支払いは11万円ほどで済みました。
癌が発覚し、手術となると相当の医療費が発生します。混乱している状況になるかと思いますが、限度額適用認定証を持っておくことで、キャッシュフローを保つことができます。
なので、まずは限度額適用認定証を申請されることを強くお勧めします。
また、入院や療養に際しては
④傷病手当金
の対象となることがあります。社会保険の方の場合で疾病により出勤不可能となった時に、社会保険から給付されます。おおよそ月収の約3分の2(厳密には標準報酬月額が関係してきます)をもらえます。社会保険料は従前と同様支払う必要がありますが、非課税なので、手取りの感覚としてはそこまで減る感じはしません。
がんの告知を受け、それどころではないという状況の際には、病院の患者相談室のMSWの方に相談されるとよいかと思います。
もちろん、弊社にご連絡いただいても問題ございません。社労士等責任をもって紹介させていただきます。
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